某医療機関での日常

現代医科学恋愛ファンタジーというわけのわからないジャンルの創作文置き場。 小説というカタチを成していないので読むのにいろいろと不親切。たまにR18。 初めての方は「世界観・登場人物紹介」カテゴリを一読の上でお読みください。

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

秋へのプレリュード

(国際医療福祉機関礼英 第3食堂) 完は旅行、柏崎は出張、二宮は手術。 ぼっち飯が確定した矢野は第3食堂に来てみた。 矢野(おお…患者も一緒に飯食ってる…) 食事介助が当たり前の最終とは違う光景だ。 その中に見慣れない制服の男を見た。 矢野(理学療…

有頂天高原旅行記 5

(有頂天高原 アルパカパーク) 鈴「すごい!みんな名前がついてますよ!」 完「こんなにたくさんいて、把握できるんですかね…」 係員「花ちゃんの撮影会はじまりまーす」 花ちゃんというのは、 以前繊維会社のTVCMで人気を博したアルパカである。 「ニ…

情技での日常

マカポー「できたでござるー!!」 (国際医療福祉機関礼英 職員寮 深夜) マカポーは自室のPCでユカリンを描いていた。 それがたった今できあがったのである。 ユカリンというのは、イミテーションボーカリストで 最も人気のあるキャラクターである。 そ…

有頂天高原旅行記 4

(有頂天高原 森と渓流の散歩道) 鈴「うわあ…なんだか大自然って感じですね…」 完「普段より涼しく感じますね」 鬱蒼としげった森の中、木で整備された歩道を歩く。 完「雨が降らなくてよかったです。すべりやすくなりますから」 鈴「本当ですね…」 完「し…

大学での完

(国際医療福祉機関礼英 情技107号室) 看護師「中畑さん電報でーす」 一「電報ー?」 装置をはずしていた一が起きあがる。 看護師「装置つけます?読み上げます?」 一「装置つけます」 看護師は手早く一の視力補助装置を一に装着した。 電報には、こう書い…

それぞれのハートブレイク 矢野編

彼女とは高校時代に知り合った。 大学は別々だったが、近かったこともあり つきあいは続いていた。 彼女は教育学部で教師を目指していた。 矢野は医大で医師を目指していた。 彼女が通っていたのは4年制の普通の大学である。 なので、矢野より先に彼女のほ…

有頂天高原旅行記 その3

鈴「ひゃー!」 完「うわわわわ」 (有頂天高原ハイランドパーク ジェットコースター) ジェットコースターを降りた二人は、 肩で息をしていた。 完「け、けっこう、スリルありましたね…」 鈴「楽しかったです!」 園内はやはり閑散としていて、客は少ないよ…

有頂天高原旅行記 2

体を洗い終えたふたりは、横に並んで岩風呂に浸かっていた。 ふたりとも大事なところはタオルでガードしている。 完「本当は湯船にタオルは入れてはいけないんですけどね…」 鈴「そ、そうなんですよね…」 完「川の音が聞こえますね」 鈴「あ!星が見えます!…

ドイツにて 2

(ドイツ フリューゲルホテルへの道) 無事に仕事を終えた柏崎は、 雪とともに帰路についていた。 雪「あっ、そこのコンビニに寄っていいですか?」 柏崎「いいですよ」 雪「すぐ終わりますので外で待っていてください」 柏崎「え?入っちゃダメですか?」 …

高校兄弟 6

中畑一が渡米して、2ヶ月が過ぎようとしていた。 中畑兄弟は夏休みを終えて、学校生活を送っていた。 完「…嫌な予感がする」 了「え?」 完「お父さん、アメリカで大丈夫かな」 完の予感は的中した。 (昼下がり 中畑家 リビング) 和「えっ、熱!?」 和は…

有頂天高原旅行記 1

残暑も厳しい9月下旬。 中畑完と柏木鈴は、有頂天高原動物王国に来ていた。 完「向かって左手に見えるのがわんにゃんランド、 右手に見えるのが動物ふれあいコーナーです」 鈴「猫!猫見たいです猫!」 完「じゃあ、こっちですね」 鈴(うさぎさんポロシャ…