某医療機関での日常

現代医科学恋愛ファンタジーというわけのわからないジャンルの創作文置き場。 小説というカタチを成していないので読むのにいろいろと不親切。たまにR18。 初めての方は「世界観・登場人物紹介」カテゴリを一読の上でお読みください。

秋祭りの日

龍崎「秋祭り、はっじまーるよー!!」

(午後 国際医療福祉機関礼英 講堂)

大歓声に続いて、ペットボトル大合奏が始まる。

舞台袖では、青木らのバンドと琉球貨物がスタンバイ。

青木「あ、あ、青木です!サインください!」

琉球貨物「はーい、お、CD買ってくれたんですね~」

青木「出たのは全部持ってます!」

琉球貨物「懐かしい~これ初CDじゃん感動~~」

青木は興奮していた。

青木「オレたちもバンドやるんで聞いてください!」

鈴木「プロさんの前で緊張するなあ」

琉球貨物「いやいやリラックスでいきましょうよ」

ペットボトル大合奏は叶具のドラムに合わせて

軽快にリズムに乗っていた。

客席では。

完「わ~…大きいのから小さいのまでそろってる」

了「人数が数え切れない」

優「KINGくんかなり遠慮して叩いてるね」

了「大丈夫、次で爆発する」

ペットボトル大合奏団が舞台からはけると、

今度はエレキベースを持った青木、

リードギターを持った鈴木、

アルトサックスを持った矢野が現れた。

青木「めんどくさい歌、いきます!!」

めんどくさい歌が始まると、舞台袖左右から

二宮と長瀬が出てきて踊り出す。

矢野のサックスソロに続いて叶具のドラムソロ、

そこから青木のターン。

青木「めんどくさい!めんどくさい!」

会場がめんどくさいで埋め尽くされる。

青木「めんどくさい!」

会場「めんどくさい!」

そこになんと琉球貨物が乱入してきた。

琉球貨物「めんどくさい!めんどくさい!」

青木「ちょwwめんどくさい!めんどくさい!ラスト!」

全員「めんどくさーーーーーーーい!!!」

会場全体がわっと盛り上がった。

琉球貨物「琉球貨物、いっくよー!」

 やってやるぜ礼英(礼英!)

 なおせない病気なんかねぇ

 やってやるぜ礼英(礼英!)

 見えないモノなんかねぇ

 やってやるぜ礼英(礼英!)

 聞こえない言葉なんてねぇ

 やってやるぜ礼英(礼英!)

 話せないヤツなんていねぇ

 礼英!医療のパラダイス

 どんな患者も朝飯前だ

 礼英!患者のパラダイス

 どんな病気も今すぐきやがれ

 あきらめんな あきらめんな

 あきらめたら試合は終了だ

 あきらめんな あきらめんな

 ここには医療のすべてがある

 あきらめんな!あきらめんな!

 あきらめんな!あきらめんな!

今度は会場が「あきらめんな」で埋め尽くされた。

全員「あきらめんな!あきらめんな!」

龍崎「うっそこれ書き下ろし!?琉球貨物イカす~!」

琉球貨物「みんなありがとー!最後にー!」

全員「あきらめんなーーーーーー!!」

琉球貨物「今日の曲のCD売ってます!よかったら買ってね!」

青木「質問!どこで売ってますか?」

琉球貨物「総合病院の売店に置かせてもらってます☆」

青木「今すぐ買いにいきます!」

会場がどっと笑いに包まれた。

龍崎「本日の出し物は以上です!

   患者さんも関係者の方々もそうでないかたも

   今日はゆっくり楽しんでいってくださいね!」

講堂から人がぞろぞろと出ていく。

今日は秋祭りということもあり、

礼英の息のかかった大学なども庭で出店をだし、

フリーマーケットも行われていた。

(国際医療福祉機関礼英 庭園 フリーマーケット

ロッソ「お手にとってごらんください」

客「わ~これきれい~ひとつください」

ロッソ「500円になります」

客「安っ!いいんですか?」

ロッソ「じつはこれ失敗作なんです」

客「え!?どこがですか!?」

ロッソ「ここのところ、レジン液が漏れてしまいました」

客「ぜんぜん気になりませんよ!」

ロッソ「ありがとうございます」

了「へ~ロッソさんこういうの作るんだ」

優「きれい~私も記念に何か買っていこうかな~」

ロッソ「優さん!優さんが身につけてくれるなんて!」

ロッソはシートの上で荒ぶる鷹のポーズをした。

ロッソ「光栄であります!」

優「千尋ちゃん落ち着いてwww」

二宮「あれ~いないな~…どこいったんだろ」

矢野「誰探してんの?」

二宮「柏崎」

矢野「紺野さんと一緒に仕事だよ」

二宮「はあ!?今日は祭りだぞ?」

矢野「ふたりで留守番買って出たんだとよ」

二宮「リア充め」

(国際医療機関礼英 庭園 栗の木の下)

マカポー「ouch!テヤンデェバーローチキショー」

長瀬「なにしてんのマカポー」

マカポー「陸生のウニがいたから捕獲を試みたが痛いでござるよ」

長瀬「それは栗だwwwwww」

マカポー「おお、マロン!こんなところに!!」

如月「栗拾い進んでる?」

マカポー「ウニみたいに痛いでス」

如月「栗はね~靴でこうやってイガをむいて…」

長瀬「おお、室長器用ですね!」

如月「中身だけ拾うんだよ」

マカポー「Oh my god !!知らなかった」

如月「ちなみにそこに植わってる柿の木は甘柿。

   みんなスルーして取らないんだよね」

マカポー「秋の味覚get!!柿ムシャア!うめえ!」

長瀬「マジかよ初めて知った」

龍崎「そんなマカポーくんのためにロマンスグレーの

   庭師さんつれてきたよ~」

庭師「柿の実に手が届かないって?オラの高枝切りばさみで

   ちょちょいのちょいっと、ほれ」

マカポー「栗祭りの次は柿祭りじゃあ!!」

(国際医療福祉機関礼英 庭園 噴水)

完「今の時期は放水してませんね」

鈴「これはこれで」

完「出店で何か買ってきましょうか」

鈴「そうですね」

完「うーん…どれにしたらいいかわかりません…」

鈴「ベビーカステラ食べたいです!」

完「ベビーカステラ40個ください」

出店「40個で1000円になります」

完「すみません、一万円札くずれますか?」

出店「キビシイっすね~」

鈴「ここは私が!はい千円札です」

出店「助かります」

噴水のへりに腰掛けてベビーカステラをつまむふたり。

完「今頃了はなにしてるかな?」

鈴「優さんとご一緒でしたっけ」

完「すみません、ベビーカステラのお代…」

鈴「いいえ、いつもおごってもらってばかりですから」

(国際医療福祉機関礼英 総合病院 売店

青木「琉球貨物の今日のCDください!」

店員「こちらですね。GO!礼英」

青木「それですそれです」

店員「500円になります」

青木「やすっ!!」

店員「なんでも今日のために手焼きで作ったとか…」

青木「手焼き!?10枚ください!!」

店員「ちょww5000円になりますが」

のちに琉球貨物の「GO!礼英」はプレミアがついて

マニアの間で高値で取引されることになる。